BLG:2008-10-13--;
無駄なものは何か
朝仕事を終えて椅子に座るが、書こうとしたことをもう忘れている。
かように、ボケは着実に進行する。あれー何だったケー?しばし沈黙し、やっと、、。
毎週木金曜日にする最初のジョブは、つまらない事だが、図書室の無駄な照明を切ること。
ここは情報の宝庫であるが、早朝は誰もいない。
無人のスペースに明々と蛍光灯が点っているのは、どうもビンボー人には居心地が悪い。
大きなお世話かもしれないが、要らないものはこまめに切る。(かといって、私のロッカーにはとっくに捨てていいものばかりがびっしり入っている。)
20年程前最初にドイツ、ハノーバーへ行った時に感心したのは、彼らの合理性。
先ずホテルの廊下照明は、赤外線センサーで自動的にオン・オフする。
かといってすべてを電気に頼らず、手動で開け閉めするエレベータもあれば、自動ドアではないが、手前数メートルにぶら下がる紐を引くと扉が開くところもある。広大な廊下を行き来するには、人力車?(ガキが遊びに使っている、脚でキックして進むもの)を使っていた。スケボーでもいいかもしれないが、音がうるさいからダメだろう。
省エネが叫ばれて久しい。ドイツはこの先進国だともいわれている。
けれども、我が国だって江戸時代以前から立派な省エネ実践国だと思っている。
先ず、早寝早起き。日が昇る少し前に起きて、働き、日没で野良仕事を終える。灯りは炉辺からはなれる時に使う程度で、暖房も重ね着で対応していた。味噌や醤油も勿論自家製、お米や麦、大豆は自分の田畑で作るから、塩と麹を買うだけですむ。
私が鼻を垂らしていた頃も、味噌醤油は自家製が当たり前だった。だから、現在の醤油という代物に違和感を持っている。最初に市販の醤油を見たときは、真っ黒でびっくりした。
自家製のそれは、琥珀色でなんともいえない深い味わいがあった。
食事も、余分なものは作らないから、生ゴミは少ないし、たとえゴミが出てもそれは堆肥のところに捨てる。余分な包装もないから、今でいう可燃ゴミもほとんどない。
お米は、脱穀後の籾殻は炭火させて、コタツの暖房に使うし、藁は縄になったり、草履や蓑の材料は勿論、余ったものは牛などの餌、そいて堆肥の材料にもなった。精米で出る糠も、漬物などに使えるし、江戸時代はお風呂で使ったようだ。
現代はオール電化の時代かもしれない。クリーン・エネルギーかもしれないが、莫大な原油が輸送され消費されている背景がある。
私みたいな暮らしっ苦な人種には、現代的な流れに違和感を持つ。
無駄なものは何か、もっと過去から学ぶのも必要だろう。
2008-10-16 07:56:58| 日常 |コメント(0)|トラックバック(0)
尽きみれば
昨夜のサッカー、日・ウ戦の不満を引きずってフテ寝となり、いつもより早目に目が覚めた。朝食後、ドアを開けて目の前に浮かぶ月に見とれてしまった。
疎らな雲の合間に、ふんわかと漂う満月の美しさは、昨夜のゴタゴタなどを一掃させてくれる。
月見れば ちぢに物こそ かなしけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど
昔の人の感性には、いつも感心する。
辞書をみると;
「悲しい は背中合わせを表す非の形から
二つの物・者が相反することに対するかなしさであり
哀しい は口に衣を掛けている形から
思いを胸中に抑え、口を隠してむせぶようなかなしさ」
古語の「かなし」は一番最初に「愛し」の文字があてられ
意味は「しみじみとかわいい いとしい」とある。
「つき」の語源は知らないが、「みをつくしても、、」のような意味もあるのだろうか。
つくづく、言葉は奥が深いと思う。
と、ここで、仕事開始の時間、朝のオツトメもあわせてウンノツキ。
2008-10-16 06:00:58| 日本語 |コメント(2)|トラックバック(0)
コメント
おはようございます♪
私も昨日は 悶々とした気持ちで布団に入りましたが、ふと窓の外に見えた まん丸いお月様を見つけて 思わず見とれてしまった一人です。なんだかアルプスの少女ハイジになったような気分でした。(物語の中に こういう場面があるんですよ)月は とっても温かい色をしていました(#^.^#)
投稿者:くまちゃん - 2008-10-16 07:14:12
くまちゃん、おはようございます。
まーるいお月様には、すべてを暖かく包んでくれるような、不思議な力があります。
でも、考えてみればお日様に光をあびて、反射している巨大な球体です。
旧態も、まー悪くないかとボソボソ。さて、仕事仕事。
投稿者:Dad Koala - 2008-10-16 08:04:35
狙撃手からみた戦争と神
「魂なんて糞だ。」
ソ連の狙撃手ザイツェフの祖父が諭す。
信心深い祖母とは正反対の現実主義者は、愛する孫に言葉を続けて叩き込んだ。
「神様というのは恐怖にまつわるもので、おまえを恐れさせて従わせるための方法にすぎん。」
「森の男に恐怖はない。誇りは猟師にとって必要なものだ。」
DLロビンズ「鼠たちの戦争」を合間合間に読んでいる。
忘れないうちに、印象に残った言葉を記録しておきたい。
独ソ両軍の天才的スナイパーの視点から、事実に裏づけされた戦闘描写が連続する。
そしてこには、非情で残酷な事実が記録されている。
筆者は、この悲惨な戦争で生き残った証人と、膨大な戦時記録からこの作品を生み出している。彼が伝えたいメッセージがあるはずだ。
だが、伝えたくてもできなかった無数の人々が存在した。
無数の戦闘、そしてその後の混乱と時間の経過は、多くの証言を闇に葬った。
平和ボケの日本に生まれたソレガシは、時々こうした記録を見て考える。
豊かな自然と、水と優しい「こころ」にあふれているかのようにみえるが、
つい60年ほど前にあった、悲惨な体験すら忘れかけている。
人類の歴史は、イコール戦争の歴史だといえる。
250万年前に最初の石器を持った時間の流れを考えると、60年なんてほんの一瞬にすぎない。
戦後生まれのソレガシに残っている記憶は、ひとつだけある。
4-5歳頃だったと思うが、自宅から数十m離れたバス通りを歩く異様な一群を見た。
ボロボロの衣服をまとい、朽ち果てたような背嚢を背負っていた。
人数は覚えていないが、少なくとも30人以上はあっただろうか。
当時も今もアホでオッチョコチョイのソレガシは、てっきり乞食の集団だと思って身構えた。
シベリアに抑留された方々であったということは、ずっと後になって知った。
生きて日本の土を踏めた人々は、まだ幸せであった。
2008-10-15 11:07:19| 読書 |コメント(0)|トラックバック(0)
足す歩(タスポ)さま様
一日新聞がないと、どこかヘンな気分になる。(ずーっと変だから今更?)
株の上下騒動は門外漢だから、経済面は別の記事を探す。
コンビニ4社増収増益 8月中間単独決算 「タスポ敬遠」でたばこ増販(10/15 01:16)http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/123335.html
コンビニエンスストア大手四社の二〇〇八年八月中間単独決算が十四日、出そろった。四社とも、たばこ自動販売機の成人識別カード「タスポ」の導入によるたばこ増販効果で、そろって増収増益だった。
ネット検索では上記しか引っかからなかった。
さて、10数年前に亡くなった鬼の親分の言葉を思い出す。
「小利口になるな。」
頭でっかちで、目先のことしか考えない輩が、いかにして日本を駄目にしてきたことか。
タスポは、以前にどこかで書いたが、机上の論理でしかモノを見ないお役人の発想であった。ちゅーこーせーがしかめっ面でタバコを購入できる遊び道具であれば、よかったのだが、デパート業界はトンだトバッチリを受けた。
コンビニ4社の営業利益は過去最高となり、「タスポ」に足を向けて眠れないだろう。
2008-10-15 08:09:31| 日常 |コメント(0)|トラックバック(0)
虹に願いを、Art of Science
今朝、ボンクラ頭の眼に虹が飛び込んだ。
夕べも些細なことでプチバトル、どら焼きをやけ食いして布団に潜り込んだ。
そして今朝、パンと紅茶の朝食をひとりで済ませて、こっそりドアをあけた。
ふーっとため息をつき、ふと西の空を見上げた。
小雨の中、朝の日を浴びて広大なアーチを描く自然の美しさ。
しばらくの間、嫌なことを一切忘れて見とれていた。
主虹は「太陽」-「プリズムとなる水滴」-「観察者」のなす角度が40~42度となる位置に見られる。このため、虹は太陽の反対側にみられ、太陽が高い位置にあるときは小さな虹が、夕方など太陽が低い位置にあるときは大きな虹が見られる。
(Wikipedia)
なるほど、だから大きな虹であったのか。
オワンクラゲで一躍有名となったProf.Shimomura、夢のような美しい言葉が作られた。
瞬く間に消えてしまう自然の「虹」、
そして、これからもずっと静かに輝き続ける”Brainbow”。
これぞ、Art of Science。 マチス、ゴーギャンも真っ青の作品を見ることが出来る。
Cell stains create a 'brainbow'
http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/7070672.stm
Scientists have used the latest cell-staining techniques to create a colourful "brainbow" of the tissues of the brain.
2008-10-15 06:45:02| 日常 |コメント(0)|トラックバック(0)
Paul Krugman Is Awarded Nobel in Economics
今朝、またドジをした。
来るはずのない新聞を待つこと15分、貴重な時間をロスした。
(ロスでは事件がまだ燻っている?)
さて世界的株安がやや持ち直し、日本がなんとか休日で遊び呆けているドサクサに注目のshowがあった。
Paul Krugman Is Awarded Nobel in Economics
http://online.wsj.com/public/page/news-global-world.html
The Royal Swedish Academy of Sciences awarded the Nobel prize in economics to Paul Krugman, a Princeton University scholar whose groundbreaking study on trade is less known to the public than his withering assessment of the Bush administration.
2008-10-14 08:42:51| 時事ニュース |コメント(2)|トラックバック(0)
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これはこれは、ドジ様、実は私もなのです。新聞が休みなのはじゅうじゅう承知の輔でした。
ですのに、駅まで、散歩がてら、デイリー読売を求めに、雨の中をでかけたのです。
えーっ、今日はスポーツ紙だけ?
休みは日本紙だけと思っていたドジがここにいます。^0^(笑って、わらって!)
投稿者:ハイジ - 2008-10-14 14:08:16
おはようございます、
今朝(15日)はちゃーんと新聞あり、小雨の中ルンルン気分でした。
禿げ頭の容量が小さいので、昨日のことはとっくに忘れてました。
投稿者:Dad Koala - 2008-10-15 07:16:30
日本の国力?高等(叩頭)教育力
昨夜のTV番組で気になったのは、日本の世界一リスト。
11問出題され、1問間違えると「ドボン」となる番組だ。
長寿や自動車生産高はまーよしとして、タバコ喫煙率、平均入院日数、食物廃棄量はいかがなものか。
先日の新聞に高等教育力の世界ランキングが発表されていた。
トップのアメちゃんは当然として、英、豪、独、加に続く6位。
辛うじてフランス、オランダより上位だった。
しかし、大学別の順位を見ると、ハーバードがトップで東大、京大、阪大がそれぞれ19位、25位、44位と殆ど変わらない。
注目すべきは前年90位から61位に上昇した東京工業大学。
ここはTechnology(工学)分野で世界第21位(日本第2位)(Wikipedia)で
「みんなのスパコン」や「TSUBAME」の愛称で呼ばれているSuper Computerを利用した教育活用が有名とのこと。
私はこれら大学とは縁もゆかりもなく、卒業してからがショーブと遊び呆けていた。
情報がITで瞬時に伝達処理される時代は、わが学生時代とはまさに隔世の感を持つ。
そして、日々薄くなってきた頭をこつこつ叩く。
さて今回ノーベル賞受賞者3名の名大は、来年どこまでランクを上げるのだろうか。
2008-10-14 07:49:02| 日本を語る |コメント(0)|トラックバック(0)
意外?男の涙
以前、ヒラリー・クリントンの涙が話題となったが、今度のはちょっと違う。
「涙は意外だった」
ノーベル物理学賞に決まった益川名誉教授の奥さんが語った。
「賞なんかは世俗的なことで、その前に自説が実証された時のほうがよっぽど嬉しい」
文部大臣だろうが誰だろうが、「益川節」を展開して突っ張っていたが、記者会見で感極まって涙を流した。
男は人前で涙を流してはいけない。男子たるもの、自分の感情を自制すべきだ。
などという不文律に縛られているためか、私もこの場面に深い感銘を受けた。
一筋の涙には、どんな表現豊かな言動をも凌ぐ「力」がある。
涙腺が弱くなった云々と無理に言い訳をする必要もないだろう。
「英語で講演するなら行かない」と駄々をこねる教授に、途轍もない親近感を感じる。
ご夫妻は初めての海外旅行でストックホルムに行かれるという。
授賞式が行われる市庁舎のホールを一度こっそり覗いてみたが、
そこに世界一幸せなご夫妻のお姿を思い浮かべた。
2008-10-14 07:27:47| 日本を語る |コメント(0)|トラックバック(0)
思い出は重いで
「お別れに来たのかしら」
KGBがおにぎりをパクつきながら呟いた。「あの蛇。」
昨日以前住んでいた家の掃除をした。ここ3年間空き家となっており、売却を考えているからだ。前日、KGBとドジ娘が家の中を掃除したので、庭など外回りの作業が必要となった。
家の西にある水路脇の鬱蒼と茂った草木を剪定していたら、デッカイ蛇が顔を出した。ここに家を建てた25年ほど前から棲みついている蛇で何代目かはわからない。
TVが一日遅れで写るのかと思えるほどの山奥で育ったくせに、KGBは蛇が苦手だ。
私も、好きというわけではないがバーちゃんの言いつけで排除はしない。ただ、へっぴり腰で見ているだけだ。
以前、ドジ娘が箪笥の引出しを開けて手袋だかなんだかを取り出そうとした。
すると置いた覚えの無い毛糸の塊みたいなものがあった。あれーっと思ってさわってみたら、鼠さんだった。お互いにビックリして大騒ぎになった。
その鼠は、時々どこからか侵入して、犬の餌を横取りしていたがやがて姿を消した。
この蛇が退治してくれたのだろうか。
ボロ屋でも思い出がぎっしり詰まった家と庭。
2008-10-14 06:31:28| 日常 |コメント(0)|トラックバック(0)
Dyslexia(読字障害)と7000万年前の風景
昨夜のNHKスペシャルでDyslexia(読字障害)がとりあげられた。
欧米で10人にひとり、日本でも20人にひとりとのことだが、健忘症が心配な私は忘れないうちにメモしておきたい。
手元にあるキタナイ字のメモをまとめるよりは、と思ってネットを調べたら;
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081012.html
会話能力にも問題はなく、しかも眼に異常があるわけでもないのに、文章を読むのに著しい困難を抱える人たちがいる。文盲とは全く別の病、読字障害だ。この障害が見つかったのは、19世紀末の英国。数字の「7」は読めるのに「seven」を見せると読めない中学生が見つかった。当時は、まれなケースと思われていたが、英米では人口の10%、日本では5%もいることが判ってきた。
あれーっ?TV放送内容とデータがちと異なる?けどまーいいか、
最新の研究によって読字障害の人は一般の人と、脳での情報処理の仕方が異なることが明らかになってきた。通常、情報を統合する領域で文字を自動処理しているが、読字障害の人は文字処理をスムーズにできないのである。人類が文字を使い始めてわずか5千年、この時間の短さ故、脳は十分に文字を処理できるよう適応しきれていないのである。
よーするに、大脳39と40野の障害で、文字を音に変えることが出来ないことらしい。
印象的だったのは、「ジュラシックパーク」で恐竜博士のモデルになったモンタナ州立大学のジャック・ホーナー博士。
博士も読字障害の一人だが、荒廃した地形から7000万年前の風景がイメージできるという。膨大な化石群の中から小さな骨片を取り出して、それがどの恐竜の何番目の頚椎と瞬時にいい当てられる能力には驚いた。
しかし、博士は院生のペーパーが読めない。苦労して単語を追いかけている。
かようなDyslexiaは、有名人としてピカソ、フォード、ディズニーを挙げていたが、もうひとりの名前が忘れてしまった、、。ボケてきた。
どなたか、教えていただければ幸いです。(ぺこり)
2008-10-13 07:42:20| カテゴリなし |コメント(2)|トラックバック(0)
コメント
おはようございます!
読字障害でもなんら困らない?有名人は、表現力はずば抜けて素晴らしいのですね。
読字も書字も障害ありは、英語に関して、もっともっと困ります。
そうそう、ずっと以前、小切手記入は、数字の下に英語で書き入れるのですが、書くのに大変な思いをしました。障害と、単なる勉強不足の違いはどこで調べるのでしょうか?
それは、知らん脳。 苦しまぎれ^0^
投稿者:ハイジ - 2008-10-13 09:29:30
おはようございます、コメントありがとうございます。
読字障害は、どうやら「左脳」の問題みたいです。
ところが、左の不備を補うというか、さらに優れた「右脳」の能力が発揮されると
超有名人みたいになると単純に理解しています。
ところで、「障害」という表現には抵抗感を持つ人も多く、「害」ではなく別のむずかしい漢字を使うよう主張する人もいます。
わたしは、単なるアホなので、「しょうがい」は「生涯」背負うものと考えてます。
それだけじゃ、いくらなんでもというので「な」を入れて
「しょうがない」
投稿者:Dad Koala - 2008-10-14 06:46:30
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