一人相撲、独り住もう:8-24. 金曜日

金曜日、
昔読んだ小説だか物語に「フライデー」と名前をつけられた人が登場していた。ロビンソン苦労荘だか、何だか。なんとかソンだから、北欧系の名前だから、英国だったような気がする。
ガキの頃、校舎西隅で購買室放送室の南側にあった図書室で読んだ本。夢中になってのめり込み、辺りが暗くなってから、誰かに追い出された記憶がある。
当時は外国の、特に英国たるは、世界に冠たる大帝国だというステレオタイプの価値観が、田舎のガキに染み込んでいた。
そして、時代は変わる。中島みゆきの特有ながなりたてる声をBGMとして、(それにしても、なんで北海道の歌手は、飛び抜けた歌唱力があるのだろう。デッカイドーは、私みたいなボソボソ声は通用しない。)、気がつくとスリーデッカイドー、じゃなくてディケイド、60年もの歳月が流れている。
かつての憧れの国は、何故か一度だけだが、ケンブリッジ、ヨーク、エジンバラなどをイイカゲンにマーケティングて、いくつか認識を改めた。
まず、お料理の不味さは、想像以上だったが、何故か紅茶だけは美味しい。しかも、電圧が日本の倍なので電気ポットですぐにお湯が沸く。ワクワクのティータイムだった。
そして、1階と2階の区別。これはドイツを含む北欧(うィーンより南は行ったことないからわからない。)に共通することだが、家の玄関先にかいだん
ここで電話あり、中断。
もー、デンワ
階段、半階段あり、それを登ると入り口すなわち玄関。靴のまま入る所が1stフロア。そこから、下に降りるとBase 。これを日本語で訳すとヘンになるから、そのままがいい。
そして、一番気になったのは、階級社会。大学の守衛の英語が通じない。これには、焦った。彼曰く「パイパーにナイムを書け」、エーッ?
すると、「コイツ、エーゴモシランプノカ」と、ぶつぶつ言って、手元のリスト表を指差し、書く真似をする。
ここでやっと思い出す。オーストラリアの英語。「A」を「アイ」と発音する。ホワイトカラーのクラスなら、勿論あのカックンカックンのキングズ英語が通じる。

前置きが長すぎる。
つまり、かの漂流記を書いた人は、労働者階級以下のヒトの形をしたイキモノとして名前を付けたんじやないだろうか。
今の米国のトラチャンも同じハラグロサクソンだから、言動見れば、本音が
丸見え。だから、今までの大頭領(変換ミスではない)よりも、ずっとずっとずっと人間的。

念のためWikiで調べてみた;
>> D. デフォー、59歳、1719年の作、日本は享保4年、新井白石が活躍した時代
 ちょっと面白いのは、田沼意次、とW.A. Morzartの父親レオポルドMの生まれた年。アマデウスMは教育パパ・レオポルドがあってこそ、その天才ぶりが発揮されている。

また脱線。
デフォー原作のタイトルが、これまた面白い
ーー>>The Life and Strange Surprizing Adventures of Robinson Crusoe, of York, Mariner:Who lived Eight and Twenty Years, all alone in an un‐inhabited Island on the Coast of America, near the Mouth of the Great River of Oroonoque;Having been cast on Shore by Shipwreck, wherein all the Men perished but himself. With An Account how he was at last as strangely deliver’d by Pyrates
 (ちなみに、当時の平均寿命は37歳だから、59歳というのはもう「お年寄り」
         大天才のアマデウスMも35歳という若さで亡くなっている。)
なるほど、これをみたら買って読みたくなるだろう。

28年間、それが長いのか短いのかわからなが、主人公は”実質的”には一人で生活したことになる。 
Wiki によると、この作品は後世に様々な影響を及ぼし、アイルランド人の「ガリバー旅行記」もこの本がなかったら生まれなかった。





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