昨日の続き、馬場あき子さんの短歌;R2-7-7、火曜

一夜明け、タナボタの日。朝からどんよりとした空。https://mouroku1949.exblog.jp/30131276/

馬場あき子さんの対談を昨日朝のラジオで聴いた;
 聴くといっても、ボケーッと布団の中だから記憶などイイカゲン。

そこで、こっそり検索したら;ドカーンとこんなタイトルにぶつかる;https://mainichigahakken.net/hobby/article/post-377.php

「一瞬にひとは死ぬもの」


馬場あき子さんと、歌人であった夫・岩田正(ただし)さんの突然死が冒頭に語られた。
淡々と、93歳で亡くなったご主人を語るのだが、終始、「馬場くん」「岩田くん」と呼び合っていたから、自ずと普段の家庭生活が想像できる。

夫(つま)のきみ死にてゐし
 風呂に今宵入る
 六十年を越えて夫婦たりにし

ラジオでは、たぶん触れなかったけど、次の作品もあるようだ

>>けはひさへなかりし
 きみの心不全あらはれて
 ふいにきみを倒せり
 一瞬にひとは死ぬもの
 浴室に倒れゐし裸形(らぎやう)
 思へば泣かゆ

でも、あっさりと語る次の短歌は

>>夫(つま)のきみ死にてゐし
 風呂に今宵入る
 六十年を越えて夫婦たりにし

2017年11月の出来事後の作品だが、まだ3年も経たないけれども
女性特有の「逞しさ」、あるいは、リアリストたる描写に、か弱き男たる私は
どう表現して良いのか、コメントできない。

同じ感覚を持ったのだろう、このラジオ番組の「ほむほむ・ふむふむ」
ホムホム歌人の種村さんは、口を挟んでいた。

人の命のはかなさ、 それにまつわる、様々な機微の変化。
プロの心は、やはりボンクラに到底及ぶものではない。

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