3-23;メモメモ『修証義』第一章-4

『修証義』第一章-4

第四節

今の世に因果を知らず、業報(ごっぽう)を明らめず、三世を知らず善悪を弁(わき)まえざる邪見の党侶(ともがら)には群(ぐん)すべからず、大凡(おおよそ)因果の道理歴然(れきねん)として私なし、造悪の者は堕ち、修善の者は陞(のぼ)る、毫釐(ごうり)もたがわざるなり、 (も)し因果亡(ぼう)じて虚しからんが如きは、諸仏の出世あるべからず、祖師の西来(せいらい)あるべからず。
現代語訳
この世界に生きる上で、真実を見ようとしない生き方をする人と同じ考えに立ってはいけない。無数の縁によって結果が生じることの道理を知らなかったり、何か行動をすれば、その行為によって生じた影響力は形を変えながらも継承され続けていくことや、未来にまで影響力を残すことを理解しなかったり、あるいは善悪について考えようともしない者たちと同じであってはいけない。
数多の縁があって、今がある。この因果の道理は、いつの時代でも、どの国でも、誰にとっても正しい事実だ。悪事をはたらけば精神は堕し、善行を行えば心は浄らかになる。それもまた厳然たる事実だ。もしこれらの真実が存在しなかったなら、ブッダらは真実を悟って仏となることはなかったであろうし、達磨大師がインドから中国へ禅を伝えることもなかっただろう。

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