3月6日、火曜日、晴れ、外出せず

いつもなら即外出、と考えるが、この日は気が進まず終日家周辺に籠る。
いつのものか知らないが、たぶん昔私が送ったお茶が先々日見つかった。それを入れてみたが、意外と美味しい、超緊縮性格か、ペットボトルに保存してみた。
 例のごとく、母屋を整理、ゴミ焼と畑仕事。長靴を探すが見当たらず(後日、八幡Mで発見し持参)、ありあわせの靴で庭仕事。
まさに晴耕雨読、こんな生活もまずまずか。
K正明先生にライン連絡したのが、まだ来ない。遅くなって、水曜日、午後となった。

以前、熱心にみた「菜根譚」を前日にプリントした。;http://dyna.geo.kyushu-u.ac.jp/~yoshida/japanese/books/2015/yuasa20151030.html

第1回 逆境を乗り切る知恵

『菜根譚』は明代末期に書かれた処世訓。中国の処世訓の最高傑作だと言われる。全357条。作者は洪自誠。評価が高まったのは初版から300年後。江戸後期の日本に伝わって愛読された。タイトルは、「人、常に菜根を咬み得ば、則ち百事做(な)すべし」という汪信民のことばに基づく。
明代末期は政治的には混乱した時代であった。明代には冊子体の印刷が普及したことも文化史的には重要である。
逆境に耐える知恵。
  • 逆境にあるときは、身の回りの全てが鍼や薬になる。順境にあるときは、目の前の全てが刃となる。そして肉体や骨を溶かしている。このようなことには、なかなか気づかないものだけれども、ピンチは実はチャンスである。
    逆境の中に居(お)らば、周身、皆鍼砭(しんぺん)薬石にして、節を砥(と)ぎ行(こう)を礪(みが)きて、而(しか)も覚(さと)らず。 順境の内(うち)に処(お)らば、満前、尽(ことごと)く兵刃戈矛(へいじんかぼう)にして、膏(あぶら)を銷(とか)し骨を靡(び)して、而も知らず。
    苦心している中に、面白さがある。うまくいっているときに、失意の悲しみが芽生えている。苦心の中(うち)、常に心を悦(よろ)こばしむるの趣(おもむき)を得、得意の時、便(すなわ)ち失意の悲しみを生ず。 
  • 長く地上に伏せていた鳥は、他の鳥よりも高く飛べる。他よりも早く咲く花はすぐに散る。成功を焦ることはない。長い時間をかけて力を蓄えたものはそれだけ成功する。
    伏すること久しき者は、飛ぶこと必ず高く、開くこと先なる者は、謝すること独り早し。 此れを知らば、以って蹭蹬(そうとう)の憂いを免れべく、以って躁急(そうきゅう)の念を消すべし。
  • 仕掛けの中にはまた仕掛けがあり、思わぬことが起こる。小賢しい知恵など役に立たない。油断せぬこと。
    魚網(ぎょもう)の設くるや、鴻(おおとり)則(すなわ)ち其の中に罹(かか)る。蟷螂(とうそう)の貪(むさぼ)るや、雀(すずめ)又其の後(あと)に乗(じょう)ず。機裡(きり)に機を蔵(かく)し、変外(へんがい)に変(へん)を生ず。智巧(ちこう)何ぞ恃(たの)むに足らんや。
  • 一歩前進するときには、一歩退くことも考えること。慎重には慎重を重ねること。
    歩(ほ)を進むる処(ところ)に、便(すなわ)ち歩を退(しりぞ)くるを思わば、庶(ほと)んど藩(まがき)に触るるの禍(わざわい)を免れん。手を着(つ)くるの時に、先ず手を放つを図らば、纔(わずか)に虎に騎(の)るの危うきを脱(だっ)せん。
  • 衰える兆しは、盛んなときにある。芽生えの兆しは、落ちぶれたどん底の時にある。だから、平安なときには災いに備え、異変の時には忍耐を重ねて成功を図るべきである。
    衰颯(すいさつ)の景象(けいしょう)は、就(すなわ)ち盛満(せいまん)の中に在り、発生の機緘(きかん)は、即(すなわ)ち零落(れいらく)の内(うち)に在り。故に、君子は安きに居りては、宜しく一心を操(と)りて以って患を慮(おもんぱか)るべく、変(へん)に処しては当(まさ)に百忍を堅くして以って成るを図るべし。








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