3-24-修証義 第一章-5


第五節

善悪の報に三時(さんじ)あり、一者(ひとつには)順現報受(じゅんげんほうじゅ)、二者(ふたつには)順次生受(じゅんじしょうじゅ)、三者(みつには)順後次受(じゅんごじじゅ)、これを三時という、仏祖の道を修習するには、 其の最初よりこの三時の業報(ごっぽう)の理を効(なら)い験(あき)らむるなり、爾(しか)あらざれば多く錯(あやま)りて邪見に堕つるなり。但(ただ)邪見に堕つるのみに非ず、悪道に堕ちて長時(ちょうじ)の苦を受く。
現代語訳
善行、悪行によって生まれた影響力は、自分が生きている間に報いとなって現れることもあれば、死んだ後、子や孫の時代に報いとなって現れることもある。善いことをすれば、人はあなたに親切に接するだろう。あなたの子にも親切にするだろう。あなたの死後、あなたの孫や曾孫にも親切にするだろう。
行いによって生じた影響力は、時代を超えて継承され続けて報いとなる。ブッダらの生き方から大切なことを学ぼうと思ったなら、行いと報いの関係をまず学びなさい。この道理を知らないものは、ただ知らないというだけでは済まず、安易な気持ちで悪行に手をそめてしまい、その結果として非常につらい報いを受けることになりかねないからである。


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