Mr. Itoh was shot by Taliban


アフガニスタン東部のジャララバード近郊で日本のNGO(非政府組織)「ペシャワール会」(本部・福岡市)ボランティアの伊藤和也さん(31)=静岡県掛川市出身=が拉致された事件について、山本一太外務副大臣は27日午後に緊急記者会見を開き、拉致現場近くで、日本人らしい男性の遺体が発見されたと現地から連絡があった、と発表した。現地の大使館員は同日夜、共同通信の取材に対して、男性遺体が伊藤さんだと語った。

危惧は事実となった。
タリバンは、アピールを目的として国際社会の注目を集めるために、平和ボケの日本を狙った。
バーミヤン大仏破壊と同様、これは既存社会秩序に対する常識外の挑戦だある。

アフガン政府の無能力ぶりはいわずもがな、パキスタンも大統領辞任に伴うドサクサ紛れに、とんだとばっちりを受けた。「テロとの戦い」の足並みはまったく揃っていない現状につけこんで、卑劣な行動は断固許すべきものではない。
以下、Wikipediaの資料を参考にすると、事件の背景が分かってくる。


 国連によると、03年のアフガンのケシ栽培生産量は過去最高を記録した。タリバンは農民や密輸業者から10%の“税”を徴収し、昨年1年間で4億ドルがタリバンに流れ込んだ。資金は潤滑になっているとみられ、治安の安定化は遠のくばかりだ。
経済的に窮地に追い込まれたターリバーン政権は、欧米諸国を非難し、イスラム諸国へのアピールを目的として国際社会の注目を集めるために、偶像破壊を名目にバーミヤンの大仏を破壊した。

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