人生はシャンペンだけ?;Tennis boy

全米プロで大活躍の18歳がいる。
うかれるマスコミを見ていて、何故か下記を思い出した。

人生はテニスのシングルスゲームと同じで、誰かが誰かを
幸福にすることなどできない。
他人にしてやれることなど何もない。
他人のことをわかってやるのも無理だ。
他人を支配するのも無理だし、支配されることもできない。
人生はシャンペンだけだと思うか? そう吉野愛子は聞いた。
そうシャンペンだけだ、そう答えればよかったとテニスボーイは今思っている。
シャンペンが輝ける時間の象徴だとすれば、シャンペン以外は死と同じだ。
キラキラと輝いていなければ、その人は死人だ。
キラキラと輝くか、輝かないか、その二つしかない。
そして、もし何か他人に対してできることがあるとすれば、
キラキラしている自分を見せてやることだけだ。
キラキラする自分を示し続ける自信がない時、それは一つの関係が終る時を意味する。
   「テニスボーイの憂鬱」村上 龍

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