雨続きとショパン;9/26、水曜日

今年の9月は特に雨が多いと、どこかのニュースが流れていた。
先週の20日も夕方ひどい降雨で、ずぶ濡れで帰宅した。
でも、まーこういう日もあるさと、シャワーを浴びて購入したばかりのナントカ・ピアノの前に座る。
バカのひとつ覚えで、モーツアルトの一部をポロン、ポロン、気持ちが落ち着くと、折角の連休だからと旅行を計画。
先ずネットで宿を探すが、昔の宿坊は何故かアクセスできず、値段と釣り合いできるところはなかなかない。一箇所、安宿ヒットし予約し、往復の電車、バスのプランを立てる。

便利な世の中になった。携帯もネットもない頃は、海外へはファックスでアポを取るしかなく、確認に手間取ったものだ。

知人に会うため、KYTへぶらりと出かける気ままな一人旅、何年ぶりだろうか。

KYTへは、初めて夜行バスを使った。早朝に着くから、時間が有効に使える「はずだった。」
でも、早すぎた。リュックと手提げ袋、昨今流行(はやり)のキャスター付きケースはゴトゴト煩いし、人ごみの中では人様に迷惑をかけるから、やはりリュックが一番。本当は、泥棒スタイルの唐獅子模様の風呂敷が便利なのだが、、、。

駅南口に着いた。駅北なら方向感覚が多少あるものの、駅南とは、着いてから驚くマヌケ。
知人が住む近所にナントカ寺があるということを思い出し、駅前の案内図を覗き込む。スマホでナビするのは面倒だから、結局アナロ愚が現実的だ。

小雨が忘れたように付きまとう朝、お寺境内を徘徊する。ボケロージンと通報されないように、背をなるべく伸ばして歩く。本堂軒先をお借りして、SMSを打つが、反応なし。やむを得ず、駅方向に戻り、宿を探す。今度は仕方なくスマホのナビを使う。

<中略>
知人と会ったのは、何年ぶりだろうか。雨空からの陰鬱な気持ちが、すっと消える心地よさ。
昼食を一緒に摂り、徒歩、そてバスでナントカ宮へ行く。知人は初めてのところだというが、楽しめて嬉しい。鳥居脇のお店、昔ながらの茶店だろうか、そこで甘いものをいただく。他愛も無い雑談と少し深刻な話まで、チャットをエンジョイする。ふわふわとした、浦島太郎のような世界も時間は容赦なく迫ってくる。何故か雑踏の中で別れ、無機質な宿に戻る。

<また中略>   
 
夜行バスに揺られて再び日常生活に戻る。
そして、またもシトシト雨。
ピアノを引く気力も萎えて、楽譜だけを広げる。
ポーランド生まれのショパンの人生が、楽譜に残されている。
それを、どのように解釈して演奏するのだろうか。
プレリュード、バッハに敬意を表して云々と解説には記載されているが、そんなことより
その作品をどう楽しむか、それが全てだと思う。
フラットが五つもついた作品、ギター曲のB-durでかなりてこずった記憶が蘇る。さらに面倒な
指遣い、でも、右指がうまく動かない。最初からペダルを踏むが、大袈裟になりすぎないよう、初めは抑えるように抑えるようにと、、、、。
外は、秋の長雨、KYTの知人のことを思いつつ、、、

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