無知・想定外が持つ力;R元年6月16日、日曜、晴 SMDにて
前日18時少し前にSMDの施設に着く、
非常勤の私は、まず新入所者のデータベース入力から始まる。
これまでに凡そ2000名がホストコンピュータのあるが、そこから別のプログラムで独自のDBとしてプールし、氏名から直ちに過去の経過がわかるようにしている。
定員150名に、現在は146名。2W前が135名で、数字上はここ数年で最も多い。
けれども、本日10時過ぎに来たMZKMさんの話しによると、稼働率がイマイチ
らしい。私には経営のことなど理解できないが、理事長はかなりシビアとのこと。
ここ2Wで4名入所あり、といふことは把握困難なショートステイが数名増えたようだ。
介護の現場は、離職云々がらみ故、多くの施設でも問題が多いと聞く。
介護の人手確保に追われているから、現状で入所者数をただ増やすことなど、とても困難だろうに。
現場に詳しくない(と思われる)理事長はともかく、もっと理解の乏しいオヤクニンは、「改正入管法」で、人手不足対策にと「見切り発車」をした。
もっとも、オヤクニンを責めるのは酷であり、海外での評価が高い日本の官僚を使いこなせないクズ政治家のほうが、責任大なのかもしれない。
その政治家とは、何でもハンターイの1群と、それをあやすのに懸命な某党が混在して、税金の無駄遣いをしているのだから、ニホンとは世界でも最も不思議な国。
介護の人手不足は、わかりきったこと。
もうかなり前、30年以上前から少子高齢化がらみで指摘されている。
無策の政府と、お役所お得意の後手後手対策で、平成27年(2015)時点で4万人だったのが、団塊の世代が85歳を超える20年後には、その約20倍の79万人にもなるとこと。
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180508/mca1805080500003-n1.htm
特定技能、介護における問題点は、下記に詳しいが
https://amazing-human.jp/tokuteiginou-kaigo/#1-2
EPA介護福祉士云々は、日本人でも難しい漢字試験で、何故ハードルを高くしたのか全くわからない。お役所のHPをみると、H21年度から導入されており、その文章を読んで驚いた、この管理者は日本の介護現場窮状には全く触れず、、>>
>>これら3国からの受入れは、看護・介護分野の労働力不足への対応として行うものではなく、相手国からの強い要望に基づき交渉した結果、経済活動の連携の強化の観点から実施するものです。
尚、3国とは、フィリピン、インドネシア、ベトナム。
前置きが長すぎた。
今日も、この施設でありふれた「想定外」があった。
来月で95歳になる女性、強度の円背で車椅子移動、食事はもう全介助状態。
朝の回診時に、誰かが外泊希望と聞いていたが、まさかこの人とは思っていなかった。
14時頃、私はトイレに行く途中で、施設入り口に見慣れない小型車があるのに気づく。ちょうど車椅子を後部座席から乗り込ませ、もたついているのが、嫌でも目に入る。60歳代と思われる男性1人が、介護タクシーの運転手かと思ったが、どうもおかしい。あと2人の同年代の女性が、パンフレットを開いて、車椅子の固定方法を必死で調べている?。車のナンバープレートは「わ」。すなわちレンタカーと判明。
とそこへ、通りかかった介護士に聞いたら、これからどうやら京都へ行くらしいとのこと。
私は、「こんな小さな車で、炎天下の道路を走らせるなんて?」
と驚いて、施設2階のステーションに駆け込み、家族構成とカルテ記録を急いで調べるが、看護師さんは涼しい顔で「だって、あの長女の人、何を言っても聞こうとしないから、、、」。
心配性の私は、念の為にと、また玄関先に駆け戻り、移送メンバーに質問、確認した。主導者の長女は、知人の男性が手配された車を視て、さすがに小さいのに驚いたようだったが、、、、。その運転手の男性は、超楽天的で「なーに、ゆっくり休みながら行くから大丈夫ですよ、、、」
私は、すぐに事務長に連絡し、事務長も驚いた様子だが、ちゃんと説明同意を得ているからと返事を受けて、ようやく私は安堵。
どういく経緯か、長女がこの季節に京都へ行きたいと施設長に申し込んだらしい。
施設長は、当然そのリスクを説明したが、どうしてもといふ家族の「強い」希望でOKを出している。勿論、旅行中に何かあったら、その家族が現地で対応してもらうとの確認を得たと記録されている。
それから数時間後の18時半、その長女から電話連絡あり、無事京都に着きましたと、、、、、。
教訓、無知、あるいはイノセントといふ能力には脱帽。
この力は、数%の不安を吹き飛ばす大きなパワーを持つ。
非常勤の私は、まず新入所者のデータベース入力から始まる。
これまでに凡そ2000名がホストコンピュータのあるが、そこから別のプログラムで独自のDBとしてプールし、氏名から直ちに過去の経過がわかるようにしている。
定員150名に、現在は146名。2W前が135名で、数字上はここ数年で最も多い。
けれども、本日10時過ぎに来たMZKMさんの話しによると、稼働率がイマイチ
らしい。私には経営のことなど理解できないが、理事長はかなりシビアとのこと。
ここ2Wで4名入所あり、といふことは把握困難なショートステイが数名増えたようだ。
介護の現場は、離職云々がらみ故、多くの施設でも問題が多いと聞く。
介護の人手確保に追われているから、現状で入所者数をただ増やすことなど、とても困難だろうに。
現場に詳しくない(と思われる)理事長はともかく、もっと理解の乏しいオヤクニンは、「改正入管法」で、人手不足対策にと「見切り発車」をした。
もっとも、オヤクニンを責めるのは酷であり、海外での評価が高い日本の官僚を使いこなせないクズ政治家のほうが、責任大なのかもしれない。
その政治家とは、何でもハンターイの1群と、それをあやすのに懸命な某党が混在して、税金の無駄遣いをしているのだから、ニホンとは世界でも最も不思議な国。
介護の人手不足は、わかりきったこと。
もうかなり前、30年以上前から少子高齢化がらみで指摘されている。
無策の政府と、お役所お得意の後手後手対策で、平成27年(2015)時点で4万人だったのが、団塊の世代が85歳を超える20年後には、その約20倍の79万人にもなるとこと。
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180508/mca1805080500003-n1.htm
特定技能、介護における問題点は、下記に詳しいが
https://amazing-human.jp/tokuteiginou-kaigo/#1-2
EPA介護福祉士云々は、日本人でも難しい漢字試験で、何故ハードルを高くしたのか全くわからない。お役所のHPをみると、H21年度から導入されており、その文章を読んで驚いた、この管理者は日本の介護現場窮状には全く触れず、、>>
>>これら3国からの受入れは、看護・介護分野の労働力不足への対応として行うものではなく、相手国からの強い要望に基づき交渉した結果、経済活動の連携の強化の観点から実施するものです。
尚、3国とは、フィリピン、インドネシア、ベトナム。
前置きが長すぎた。
今日も、この施設でありふれた「想定外」があった。
来月で95歳になる女性、強度の円背で車椅子移動、食事はもう全介助状態。
朝の回診時に、誰かが外泊希望と聞いていたが、まさかこの人とは思っていなかった。
14時頃、私はトイレに行く途中で、施設入り口に見慣れない小型車があるのに気づく。ちょうど車椅子を後部座席から乗り込ませ、もたついているのが、嫌でも目に入る。60歳代と思われる男性1人が、介護タクシーの運転手かと思ったが、どうもおかしい。あと2人の同年代の女性が、パンフレットを開いて、車椅子の固定方法を必死で調べている?。車のナンバープレートは「わ」。すなわちレンタカーと判明。
とそこへ、通りかかった介護士に聞いたら、これからどうやら京都へ行くらしいとのこと。
私は、「こんな小さな車で、炎天下の道路を走らせるなんて?」
と驚いて、施設2階のステーションに駆け込み、家族構成とカルテ記録を急いで調べるが、看護師さんは涼しい顔で「だって、あの長女の人、何を言っても聞こうとしないから、、、」。
心配性の私は、念の為にと、また玄関先に駆け戻り、移送メンバーに質問、確認した。主導者の長女は、知人の男性が手配された車を視て、さすがに小さいのに驚いたようだったが、、、、。その運転手の男性は、超楽天的で「なーに、ゆっくり休みながら行くから大丈夫ですよ、、、」
私は、すぐに事務長に連絡し、事務長も驚いた様子だが、ちゃんと説明同意を得ているからと返事を受けて、ようやく私は安堵。
どういく経緯か、長女がこの季節に京都へ行きたいと施設長に申し込んだらしい。
施設長は、当然そのリスクを説明したが、どうしてもといふ家族の「強い」希望でOKを出している。勿論、旅行中に何かあったら、その家族が現地で対応してもらうとの確認を得たと記録されている。
それから数時間後の18時半、その長女から電話連絡あり、無事京都に着きましたと、、、、、。
教訓、無知、あるいはイノセントといふ能力には脱帽。
この力は、数%の不安を吹き飛ばす大きなパワーを持つ。
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