シリア内戦と宗教問題

http://happism.cyzowoman.com/2013/08/post_2833.html

上記によると、シリアは2011年3月以来内戦状態にある。
すでに犠牲者総数は10万人を越え、国連安全保障理事会になされた報告では、今でも1日6000人の難民が国外に逃れようとしているという。

シリアのドロ沼化している内乱。けふのニュースは毒ガスで市民数百名との報道、、、。 68年前の日本、遥かに過酷な殺戮が東京、広島、長崎などで繰り返されていた。
3月10日の無差別空襲は、一晩だけで10万人もの犠牲者、レベルがまるで異なる。

背景となっているのは何だろうか。
宗教対立と、国連といふ不思議な組織がキーポイントであろう。

シリアは、イスラムの多数の宗派があるようで、人口の多数を占めるのがスンニー派。
ところが、ナントカといふ大統領は、アラウィ派と呼ばれる少数宗派出身とのこと。
大統領は、表面上はスンニー派に「改宗」しているらしが、反対派はどうとらえているのか。

解説によると <<アラウィ派とは、ヌサイリー派とも呼ばれ、イスラム教の教義に加え、キリスト教の三位一体に似た思想や、シリアの土着宗教の要素も取り込んでいる。そのため、イスラム教で主流派をなすスンニー派は、アラウィ派を同じイスラム教徒とはみなしていない>>
とのこと。

私を含めて、イスラム・ユダヤ・キリスト教の理解が不十分な人にとって、宗派対立の概念は理解しがたいものかもしれない。
だが、歴史はその宗教対立の壮絶さを記録している。
たとえば、「十字軍」。スペインもオーストリアも、いや欧州、中東全土を巻き込んでの戦闘が繰り返されていた。

コクレンが無力であるのは当たり前であって、第二次世界大戦の戦勝国の論理がまかり通っているのだから、平等といふ理念・概念さえない。

信教の自由云々はタテマエであって、実際は生活環境で宗教が決まる、と思われる。
両親や周囲の人々との関わりで、何の抵抗も無く教会あるいは寺院に赴くのだろう。

幸い、日本人の多くは仏教・神道の影響が強く。本来は全く別なものを巧みに生活へ取り入れてきた。それ故、一神教の人々から見ると、何とイイカゲンな国民だと誤解されるだろう。
さらに文字を持たなかった古代日本人は、漢字から独自の文字を作り出し、外来語も取り入れて独自でかつ多彩な文化を作り上げてきた。

海外では、宗教の話はタブーとされている。
精神的基盤は、その人個人の重要な域かあを左右するものであって、それを否定されれば喧嘩騒動になるのは、当然だろう。

違いを認める文化と、違いを排除・駆逐する文化。
社会の秩序を維持するには、後者がいいかもしれないけれど、
私は、寛容な文化をもつ日本に生まれたことを感謝している。



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